カラマーゾフの兄弟 第一編まで

古典的、有名であるにもかかわらず、今まで一度も読んだことがなく、

しかし興味のあった、カラマーゾフの兄弟について

ようやく取り組み始めたので、ここに覚書を書こうと思う。

 

ドストエフスキー著作は以前、大学の時に『罪と罰』を呼んだことがあるだけだが

最後まで読むのに大変な時間を要した記憶がある。

ロシア人の名前のあだ名の呼び方など全く知らなかったため

例えば、アメリカで言えばマイケルのあだ名はマイクとか決まっているが

最初にマイケルと紹介された人物が、次からマイクと登場したり、その次はマイケルに戻っていたりということがあって、混乱したものである。

 

さて、外国の小説にはよくあることだが、

今回も御多分に漏れず登場人物がややこしいので整理しておく。

 

●フョードル

→道化でいやらしく、二人の妻の間に子供3人をもうける。

●アデライーダ

→フョードルの最初の妻。上流階級出身で勝気、家庭教師と不倫し、フョードルのもとを去る。その後モスクワで暮らしていたが死亡。

●ドミートリィ

→フョードルとアデライーダの子。無教養で粗野。

●ミウーソフ

→アデライーダのいとこで、ドミートリィを引き取るも、その後ドミートリィの養育を結局ほかの知り合いに任す。よくパリなど他の都市にいて、いろいろな人脈があるらしい。

●ソフィア

→フョードルの2番目の妻。老将軍夫人に育てられた。フョードルと結婚してからはヒステリーを発症し、癲狂病みと呼ばれた。

●イワン

→フョードルとソフィアの長男。母の死後は老将軍夫人に引き取られ、老夫人の死後は彼女の知り合いポノレフ氏のもとで育つが、大学時代には自立し、自分でバイトしながら勉学に励む。学識豊かで無神論者。

●アレクセイ(アリョーシャ)

→フョードルとソフィアの二番めの子。兄とともにポレノフ氏のもとで育つ。おとなしく、人を批難したり憎んだりすることがなく、多くの者から愛されやすい体質。異性には疎く、そういう痴話については恥ずかしがるためからかわれたこともアリ。ゾシマ長老との出会いで宗教に傾倒する。

 

物語はフョードルの3人の息子が帰郷し、ゾシマ長老の修道院で、ミウーソフも加わり、フョードル、ドミートリィ、イワン、アレクセイ、ミウーソフが話し合いを持つところまでである。