カラマーゾフの兄弟 第10編

第10編は今までのドミートリィ関連のエピソードから打って変わって、

アリョーシャ関連のエピソードに戻る。

 

内容は簡単に言うと

スネギリョフの息子イリューシャが病気になって、

石を投げ合っていた子供たちや、太ももを刺したというクラソートキンという少年との

和解や昔話が披露される。

 

クラソートキンというのは高慢で、他の人をひどく見下す癖のある若者なのだが

その彼がアリョーシャを気に入り、お近づきになろうとする。

 

彼は、自己優越感を得ていたいタイプの人間であり、そのため、逆に他人から馬鹿にされたり、見下されたりするのをひどく恐れている。

私にも身に覚えがあるからわかる。

 

さて、前回のドミートリィ、今回のアリョーシャと来て、

目次のタイトルからして次章のエピソードは次兄イワンについての話になるらしい。

 

新たな登場人物

●ニコライ・クラソートキン

→ドSで、自己優越感に飢えた少年。イリューシャ元親友。

●スムーロフ

→クラソートキンの年下の友人。クラソートキンのことをアニキのように慕っている。