カラマーゾフの兄弟 第5編 大審問官

帯などで

 

大審問官のところが特に面白い!!

 

みたいなことをよく見たので、期待して読んだが、

全然面白くなくて、眠くなる始末・・・・

 

むしろ、イワンの長話が始まる前までのドタバタ劇の方が面白かったんだけど・・・

なんて思っちゃいました。

 

イワンが熱く語ってくれるんだけど

前回同様、抽象的で矛盾的、さらに宗教哲学みたいな内容だから

キリスト教に詳しくない私としては何を言ってるのか、ちんぷんかんぷん

 

老審問官が、現代の世に現れたキリストを批判するっていう話なんだけど

言ってることが結構過激で、

これって、権力者が自分を正当化するために使う理論じゃ・・

 

会社で言えば

社長が、従業員をこき使いながら

私は給料を与えることで、クビになったら路頭に迷う子羊を守ってるとか

権力者が領土拡大を図るのは農作地を拡げて、国民をさらに幸せにするためだとか

言ってるのと同じに聞こえた。

私こそがパンに飢えた子羊どもを幸せにしてやってるんだ、と。

 

イワンにこれだけ熱く、長く語らせたということは、これがドストエフスキーの考えなのだろうか?

それとも敢えて、無神論者やイエズス会の考えをイワンに代弁させて、それをアリョーシャに否定させることで、自身の考えを披露しようとしたのだろうか?