トルコ皇帝エルドアンⅠ世

最近のトルコはテロやらクーデターやらで、何かきな臭い。

 

池上さんの著作などでも紹介されていたが

現在のトルコのエルドアン大統領がどうも皇帝チックなのだ。

中東のプーチンみたいな感じ。

プーチンエルドアンはタイプの似ている政治家とも言われてたりするし。

 

先日の軍によるクーデターも、エルドアンはアメリカ亡命中のギュレン氏の仕業だと言っているが、一部では反対勢力、つまり政敵であるギュレン氏のグループをつぶすために行った政府による自作自演だなどという噂もあるぐらいだ。

 

このエルドアンという人物、首相時代に経済で実績を出し、国民の人気を得、

大統領になってからは,政府に批判的な記事を書く新聞社の編集長を逮捕したり、

あの手この手で自身の敵対勢力を無力化してきた。

そして最終的に目指すのは憲法改正である。

 

まるでどこかの国に似ていないだろうか?

日本である。

 

程度の差こそあれ、日本の安倍もやっていることが一緒のように私には感じられるのだ。

アベノミクスで人気を得て、

TVなどのメディアに圧力がかかっているという話もあったり、

数の力で無理やり法律を通したり、

そして目指すところは憲法改正である。

 

安倍がプーチンエルドアンと仲が良いのも偶然ではないだろう。

 

そんトルコが、今回のクーデターで非常事態宣言を出した。

非常事態では政府は国会の審議を通さず法律を出せるらしい。

これでは国会が無力化されたも同然で、さらにエルドアンの専制が強化される可能性がある。

あのクーデターが、ほんとに政府による自作自演なら、この流れはほんとによく練られたシナリオである。

 

しかしアメリカとはギュレン氏を巡っていざこざしてるし、死刑復活などと言ってはEUと溝が深まるばかり。

対照的にロシアとは最近、撃墜事件に関して和解したばかりで、

トルコはアメリカ、NATO陣営を離れて、ロシア・イラン陣営にでも回るつもりなのだろうか。

 

トルコは一体どこに向かうんだろうか・・・・